こんにちは。今月は、「京ごふく室町」さんを紹介するよ。

　京ごふく室町さんは、難波別院の門前、「心斎橋筋商店街」の一角にある船場の老舗の呉服屋さん。

　“船場”といえば、南御堂と北御堂を中心に栄えた街で、大坂の経済の中心になった地域だよ。特に繊維関連の問屋さんがいっぱい集まって、あの伊藤忠商事さんや丸紅さんの生まれたところなんだよ。

　京ごふく室町さんは、良心的かつお客さん第一をモットーに、顧客は総勢２万人を超えるんだって。この20年間に色んな苦労もあったけれど、バブル崩壊後に繊維産業が縮小していく中、お客さんとの関係を大切に、地道にコツコツと努力してきた信頼の証なんだ。

「先の見えないコロナの影響は今までで一番大変だ」と専務取締役の開ひらき勝利さん。でも、コロナに負けずに色んな取り組みで工夫をしているんだ。去年始めた「公式ライン」には、友達限定セールや限定割引など、特典がたくさんあるみたいだよ。

　コロナが早く終息して、みんなの着物の晴れ姿を見たいな。

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南御堂新聞2021年3月号掲載