アンワッサンが話題の

「船場虎屋」


 難波別院周辺の船場には、昔から続くお菓子屋さんが何軒もあって、その中で今月は「船場虎屋」さんを紹介するよ。

 お店の創業は、明治時代から90年以上続いているんだ。店主の松田遼さんは、「和菓子は創業当時の作り方をずっと続けています。保存料などを使えば、もう少し日持ちもするんでしょうけど、味が変わってしまうので一切使っていません」という、伝統の味をずっと守り続ける和菓子職人さん。他にも、80年以上も同じ餅つき機を使っているんだって!とても大きくて、まるで機関車みたいでびっくり。

 その伝統を守りつつ、新しいことにも挑戦していて、今や名物になっているアンパンならぬ“アンワッサン”を考案されたんだ。

「和菓子作りで残ってしまう餡子があって、何とか使えないかと考えていた時にできた偶然の産物なんです。色んなパンも試しましたが、ここまでうちの餡子に合うパンはクロワッサンしか見つからなくてね」って、こんなにも美味しいパンが偶然で出来たんだね。きっと、勿体ないと思う気持ちが実を結んで完成した商品なんだね。

 そういう優しい気持ちと伝統を守るこだわりの職人さんが作った和菓子は、すごく美味しいから、みんな行ってみてね。

TEL:06・6251・3963  URL:https://senba-toraya.com/

南御堂新聞20193月号掲載

船場虎屋」さんの地図はこちら⇩